時代を超えてつながる武将、「北条時政」と「今川義元」【鎌倉殿の13人→どうする家康への系譜】

こんにちは。
歴史の家系図検索サイト|シン・尊卑分脈です。

歴史の流れや歴史上の人物同士の繋がりを、家系図を通して見ていく『系譜の日本史』。第1回目の今回は、「北条時政」と「今川義元」です。


北条時政は鎌倉時代初期の武将で、北条政子の父親。鎌倉幕府の初代執権として政治の中心まで登りつめた人物でした。
また、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では坂東弥十郎さんが演じ、主人公の父親役ということでドラマの中でも主要人物でした。とても愛されるキャラクターで、新しい北条時政の人物像だったのではないかと思います。
◆北条時政の家系図はこちら

一方の今川義元は、室町時代後期(戦国時代)の武将。名門今川家の当主で、駿河・遠江守護を務める大大名でした。世間のイメージとしては、(私としては不本意ながら)「桶狭間の戦いで織田信長に敗れた武将」という印象が強いのではないでしょうか。
2023年の大河ドラマ『どうする家康』では野村萬斎さんが演じ、「主人公徳川家康の師匠的ポジションとしてしばらく活躍してくれるのでは…!」と思っていましたが、1話で桶狭間を迎え退場となってしまったのは残念でなりませんでした…。
◆今川義元の家系図はこちら


北条時政と今川義元が生きた時代は、300年以上も離れています。しかし、このふたりには実は血の繋がりがあります。
北条時政の娘 時子(※1)が足利家に嫁ぎ、生まれた子供 義氏が足利家の当主になります。その子孫が足利家から枝分かれして今川家となり、数百年の時を経て今川義元へと繋がります。

北条氏といえば鎌倉幕府の滅亡と共に滅びたという印象があり、実際、男系子孫では後世に血が繋がっていると確実に言える人物はいないようです(※2)。しかし女系子孫にも目を向けてみると、実は意外なところで後世に繋がっていたりするものです。
歴史上男系子孫が重視された影響で、女系も含む家系図はほとんど残っていないというのが実情ですが、そこに注目して見てみると新たな発見があるかもしれませんね。

歴史の家系図検索サイト|シン・尊卑分脈では、(判明している限りではありますが)女系も含めた家系図情報を収集し、データベースとして整理しています。
ぜひご活用ください。
https://familytree-social.com/


※1 北条政子の妹。「鎌倉殿の13人」では登場しませんでした。
※2 伝承レベルで末裔と伝わる人物はいます。が、ここでは取り上げません。

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